残留放射能測定器について

単に放射能という言葉と別に、残留放射能という単語をお聞きになったことはありますか?

残留放射能というのは、次のように二つのパターンで生成されます。

まず最初のパターンは、福島原発事故やチェルノブイリ事故でも同じですが、空気中に放射性物質が撒き散らされ、それが放射性降下物(フォールアウト)となって地上を汚染するものです。

いきなり地上に落ちることもあれば、ビルや家の屋根とか壁とか、あるいは公園の木々にもベンチにも、学校のプールにも、あなたの愛車の窓やワイパーにも、草の葉にも・・・それこそ空気中にさらされているものが全て汚染されます。

ちなみに、原爆で降下した放射性物質も同類です(なお広島原爆に使用された原料はウラン、長崎原爆に使用された原料はプルトニウム)


もうひとつの残留放射能の出来るパターンは、中性子線がモノにあたることによって、それまで放射能をもっていなかった安定した物質が放射線を発するようになるものです。


こういった残留放射能を福島県では積極的に測定を初めています。

2011年4月2日のニュースによると、福島県ハイテクプラザでは、福島産の工業製品にも風評被害が出ていることから取引停止やそこまでいかなくても、注文をキャンセルされるケースが問題になっているとのことです。

衣料品、医療機器などに買うほうの側から、「残留放射線量証明書」を要求されるケースも出ているとのことです。

機械や衣料品は屋外に出していれば別ですが、原発よりも相当に離れた場所で(例外としてホットスポットと呼ばれる多少高濃度のエリアも100km以上離れたところでもありますが)概ね建物の中ではほとんど直接に放射性部室を浴びることは少ないと思われます。

しかし風評被害というのは怖いもので、台湾、韓国やアメリカなど海外の購入者からの要求で、「製品の残留放射能が0.2マイクロシーベルトを超えないこと」といったこともあるようです。

残留放射能の有無を企業間取引で確認する場合には、ケチらないで最低でも数十万以上の放射能測定器から選別しましょう。

安い測定器を買って、それによって安全性をアピールするのはかえって危険です。

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