とうとう、福島原発事故で1号機に引き続き、2号機、3号機でのメルトダウン(=炉心溶融)が起こっていたことを東京電力が発表しました。
いかにも情報操作が行われていた形跡を感じ、怒りも感じながら書いています。
すでにメルトダウン事故から2ヶ月以上立ってからの発表なので、膨大な放射性物質がもれ出た後の話です。
最初の段階で正確な情報を知っていれば避難できた人もいるはずですので、要するに被ばくしないでいい人まで被ばくさせてしまったという、隠蔽体質がこのような状況を招いています。
原発事故では、自然界に存在しない放射性物質が大量に生成されます。本当にその量は半端ではありません。
福島原発の場合出力100KW級なので、1年間”無事に”運転するだけで広島型原爆の1000倍近い放射性物質が原子炉の中に蓄えられます。その3基分の何%かはわかりませんが、チェルノブイリを越えている危険性も指摘されているほどです。チェルノブイリは2年間運転した1基が爆発して、広島型原爆の1400倍くらい放射性物質が漏れたといいます。
8000KM離れた日本でもセシウムなど観測され母乳にも出ました。
放射性物質は、原発事故の場合にははじめはヨウ素131、キセノン133、クリプトン85などが出てきます。
次の1ヶ月くらいの間には、ヨウ素131、ストロンチウム89、セシウム134、プルトニウム239などに変化していきます。
何年かたってくると、ストロンチウム90、セシウム137と寿命の長いものに変化していきます。
多くの放射性物質は、アルファ線、ベータ線、ガンマ線を全て放出していきます。
このとき放射線量を測れるのが放射能測定器、ガイガーカウンターとかシンチレーションカウンタと呼ばれています。
2011年5月23日に、参議院 行政監視委員会が開かれました。
このとき京大の原子炉実験所助教授の小出裕章氏ほか、原発反対派がようやく参考人として出席することが可能になりました。
小出氏によると、福島原発事故直後に東京の放射線量を測定した結果を2日で20ミリシーベルトと発表しております。
恐ろしい数字です。もはや誰もこの日本において被ばくを避けられません。そのことを非常にわかりやすい解説で理解できました。
当ブログの管理人として言えることは、ガイガーカウンターを例えば食べるもの、飲むもの全てに対して放射能測定なんてとても日常生活では不可能ですが、それでもあえて乳幼児、子どもが食するもの、飲むもの、触るものなど、可能な範囲で放射能測定器によって身を守って欲しいということです。
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