放射能測定器って、どんなものでも測れるの???
という素朴な疑問を聞いたことがあります。
放射能はどんなに微量であっても有害なことには変わりありません。一部の学者など、レントゲンで受けている線量はこれだけだから少々あっても安全とか・・と。でもこれは間違いです。
放射線を出す物質は、状態として不安定なため安定になろうとして放射線を出すのです。
自然界から受ける放射線量もできれば避けたいところですが、どうしようもない、でもできる限り避けるのが懸命であることになんら変わりありません。いたずらに安全をアピールする間違った知識に振り回されないように注意しましょう。
さて、その放射性物質ですが目に見えないし、匂いもないし、味もないというのが特徴です。
ただこれだけではありません。不幸中の幸いといいますか、どのような放射性物質も必ず放射線を出し、その放射線を観測できるのです。
放射能測定器(ガイガーカウンター)はどのようなタイプであれ、測定器のセンサー部分にて検知された放射線の数(例えば1分間に○○個というふうに)で放射線量を測定できるようになっています。
放射線を出す物質が、土であれ、野菜であれ、服であれ、そして当然ながら水であっても同じです。
土、服、野菜、建物などの固体に対しては、ガイガーカウンターを近づけてその場所での測定値がわかるように、水に対しても測定器を近づけることで測定可能です。。。。理屈では。
少し細かい話になりますが、土、服、野菜、建物などの放射線量を測る場合には、空気の汚染状況も同時に含めて測定しています。水の場合も、水面の外からであれば同様です。
そういった意味で、水に対してより精密に測定したい場合は、測定器をビニールなどに包んで水中にて測定するという方法がよいかもしれません。
ただ重要な点ですが、個人向けに販売されている放射能測定器は空間放射線量の測定を前提としているものばかりです。
この点で、製品の仕様として”水の放射線”を測定可能かどうかは厳密に確認してから購入されるよう強くおすすめします。
なお対象が水であれ、土、服、野菜、建物などの固体であれ同じですが対象物からの距離によって放射線量は変化します。
距離の二乗に反比例します。
つまり対象から1mの地点で測定した値に比べ、2m離れると4分の1になります。
こういった放射線の特性を頭に入れておきましょう。
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