ガイガーカウンタの設置と測定について

ガイガーカウンターをもう入手している方は多いと思います。

購入したか、幸運にも自治体などからの貸出機が手元にある方は、早速電源ONして放射線量の測定を開始!
・・・とまではいいのですが、使えば使うほど実は問題にぶつかります。

例えば、自宅の中で放射能を測定しようと思うと、あなたはどこでどのように測定しますか?

立ったまま手に持っている高さでは、だいたい1メートル前後かもしれません。ただその1メートルは地表からの高さなのかも怪しくないでしょうか、またもし二階にいるとなるとまた全然高さは変わってきます。

それから屋内にあっても、窓際からどれだけ離れていますか?

また地下にいる場合と一階でも全然数値が違うはずです。

ここで測定しようとしている放射能は、屋外から空気中を介してもたらされる放射性物質を測ることを前提としています。

福島原発事故で放射線の代表選手が揃っていて、α線、β線、γ線とあります。

なお、とりあえず今は外部ひばくのことだけを考えて書いています。

α線は紙一枚で食い止められます。

β線は厚さ1cmくらいのアルミ板、厚さ3mmくらいの銅板、鉛板で防ぐことができます。

γ線は厚さ10cmくらいのアルミ板や、厚さ2cmくらいの鉛板でようやく半分くらい防ぐことができます。

こういった事実からすぐお分かりのように、ガイガーカウンターで放射線測定を行うなら屋内の場合、地下や部屋の奥まったところでの値と、窓際の値はずいぶん差が出てくるはずです。

また自然界には常時わずかな放射線が溢れていますので、安全なはずの場所でも計測すると、
0.05μSh/hから0.16μSh/hくらいは出ているはずです。
(μSh/h=マイクロシーベルト毎時)

こういったことから、屋内にて屋外に存在している放射線量を測りたい場合は、できるだけ窓際で遮断が少ないところがベストというふうになります。

また日々測定を行う場合、測定場所と測定器を設置する高さなど、同一の条件を守るようにしないと何を測定しているのかわからなくなりますので注意してください。

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